・どうも、わたくし「岡 宏道」と申します。この度、ヴェルディと山口戦で主審を務めた者です。この試合でとんでもないことをやらかしてしまいました。一体、どれが正解だったのでしょうか。はい、そういう訳で、そこんとこつまびらかにしていきましょうか。今回は観戦記ではなく、あのシーンのみに焦点を当てたいと思います。その前にいつもの部分だけはやりますです。
-東京ヴェルディメンバー- ドウグラス 高木大輔 (杉本竜士) 二川孝広 澤井直人 (ピニェイロ) 楠美圭史 渡辺皓太 (大木 暁) 安在和樹 平 智広 田村直也 安西幸輝 鈴木椋大SUB:太田岳志、ウェズレイ、高木純平、永井秀樹
東京ヴェルディ 2-2 レノファ山口
得点者:ドウグラス、平 智広 / 島屋、鳥養
MOM:FWドウグラス(5度目)
MOM:DF平 智広(初選出)
MOM:MF島屋八徳(1得点1アシスト・・・ポスト当てのとこ)
MOM:MF福満隆貴(正確なクロスボール)
MVP:MF澤井直人(2度目/通算9度目)
MVP:DF田村直也(3度目/通算10度目)
MVP:MF鳥養祐矢(そこに居たのがいいのです)
MVP:MF安藤由翔(君は悪くない)
・はい、いつもの部分はこれで終了。さて、まずは問題の部分です。まぐが観た感じだと、何だかよくわからないロングボールが出て、何だかよくわからないGKが飛び出していて、急にみんなあたふたし始めて、ロングループが決まって2-3となってしまった・・・そしたら、急にヴェルディの猛抗議となってどうしたん?ってな感じ。どうせ、2-3で負けかと思っていたら、ジャッジが覆るというとんでもハプニング。これで2-2と引き分けになりましたとさ・・・さて、何があったんでしょうか。
1.空中戦の競り合いでファールのジャッジ
・うん、ここは問題ない。その前に澤井が同じファールを貰ってるのにくれなかった点はさておき。福満隆貴の後ろから平 智広が乗っかった事でファールの笛を吹いてしまった。この点がまず問題なんですね。つまり、ここでFKのジャッジをしてしまった。しかし、ここでリスタートで蹴ったボールは転がったまま。つまり、本来は「やり直し」が正解。しかし、何故か主審は手を仰いで「続けて」とばかりのジェスチャーをしてしまった。つまり、この時点で山口は続ける、ヴェルディは止めるだろうと思う・・・ここで両者の考えがすれ違います。なのであの様な妙なゴールシーンになってしまった。
2.笛が2回聞こえる
・更にここで笛が2回聞こえます。1度目は空中戦でのファールで、2度目は10番の庄司悦大がリスタートをした瞬間にも聞こえます。つまり、主審はリスタートを認めたかの様な吹き方なんですね。しかし、これがヴェルディにとっては「やり直し」の笛に聞こえるんですね。なので、完全にヴェルディの選手は止めてしまった。普通、こういう時は選手たちは「審判の笛が聞こえるまでやめるなっ!」と言われますが聞こえたんだもの。そら、やめるわ。更に山口の選手もこの笛でやめてるんですね。特にゴールを決めた安藤由翔選手も一度走るのやめてます。途中で慌てて走り直してるんですね。きっと、主審も走ってきたんでいいんだろうと。なので、安藤は悪くない。さて、この2度目の笛が抗議の対象になりますね。
3.肝心な所が映ってない
・・・・ここが映ってるともっと面白かったですけどね。マッチデー撮り忘れちった。ヴェルディの試合では映ってなかったです。この後の主審がゴールを認めたかどうかの「手」がどうだったかですね。つまり、ゴールが決まったというジャッジの時に手をセンターマークに向けてかざします。これをしていたかどうかで更に荒れます。まぐとしては、ここできっと手をかざさなかったのではないかと思ってます。今回はその体で続けます。つまり・・・
4.ゴールの判定は覆してはいない
・・・あくまでもまぐの仮説です。ゴールが入った瞬間に「やっちゃった」と思ったのであれば、先ほどの手をかざしていないはず。手をかざさなければ「ゴールも認めていない」事になります。なので、後で抗議を充分に聞いて、線審(彼もアピールはしてないけど)との協議の結果、「ゴールを認めない」事は可能になります。「判定は覆していない」事になる・・・・・しかしですね・・・そうなると、別の判定を覆した事になりますよね。そうです、それがリスタートを認めた時のジェスチャーです。笛を2度も吹いてリスタートも認めた笛鳴ったよね。更に手もかざしてスルーを認めたよね。って事はここからやり直しにするとなると、さっきのリスタートの誤審を認めたって事で「判定を覆した」になりますね。
5.大暴動を覚悟で最後の一仕事をすれば完璧
・いやー、ちょっと右肩が痛かったからぐるっと回してみたりなんかね・・・なーんて、冗談は通じないでしょうけど。まぁ、ハッキリ言って審判としては失格ですね。正解としては、自身が2度笛を吹いちゃった以上スルーは認めた事にする。そして、ヴェルディの選手達が勝手に勘違いしたとして、あのループも認めてしまう、結果的に2-3で山口が勝ち越し・・・本来はこっちが2つ目の正解です。たとえ、ボールが転がっていたとしても「俺、見てない」で通ります。なので、審判としてここまで割り切ってしまえば良かったんです。まぁ、でもゴールを認めないという判定をしちゃった以上、ここで最後の一仕事をしたら「誤審」にはならなかったんですよ。・・・・・その後にプレーを続けた罪で安藤由翔にイエロー出したら完璧でしたね。ここまで行ったら逆に尊敬するわ。そうなると、早くやり直しの笛吹けって事になるけどさ。もう、どうしてもダメか。
・まとめると、1番が「リスタート時にやり直しをさせる」、2番が「全ての抗議を振り払って2-3で山口勝利にする」でしたね。正直言って、ヴェルディとしては「勝ち点1」を儲けましたね。普通なら「ゴールを認めない」っていうジャッジできないもん。つまり、途中から「やばい」って思ってた感ありますね。田村が抗議してる時に「2度笛鳴ったじゃん」の一言で、ちょっと顔曇ったしね。そして、最後の最後で「ロスタイムも短い」って事で更に抗議されるし。まぁ、ともかく試合は終わったという事で、試合結果を後から覆さない様に。2-2で終わり、以上。という訳で、これにめげずに今後も頑張れ「岡 宏道」。