*「アーセナルの方向性について」
「ウナイ・エメリについて」
「選手について」もあわせてお読みください。
・今回でアーセナル総括は終わり。なんだけど、思った以上に温めてしまったので、すでにシーズンは始まってしまったというね。実際、ICCも行われてるので、本当はその2試合についても書きたかったりする。ひとまずは総括を終わらせよう。1~3までの総括に関しては、まぐ個人的な意見というより結果を鑑みての意見が多く、真っ当なものだったと言えよう。今回の4回目だけは、まぐの独断と偏見の部分が多いに出ている。昨日のヴェルディの観戦記同様、今回は変態度が高いかもしれない。
・ヴェンゲル監督を好きでアーセナルを観始めたのがキッカケ。そういうファンにとっては、ハッキリ言ってしまうとエメリ監督の1年目は成功しようと失敗しようとどっちでも良かった。なにせ、ヴェンゲルになる事は不可能だし、マネる必要は無いからだ。そう、自分に言い聞かせて観てきたシーズン。不満でいっぱいになった。エメリは「現実主義者」というのは選手名鑑にも載っていたので覚悟はしていた。しかし、まさかこれほどとは。まるで、「スペクタクル」さが無い、「ファンタスティック」さが無い、「ロマン」がそこには無い。型通りにサッカーをしている感があり、ここでこうするだろうなという素人目線で観ても同様のプレーが展開された。まさか、まぐったら見聞色の覇気の使い手か?と思うぐらいに予想通り。ヴェンゲルとエメリの大きな違いは「負けても面白いサッカー」、「負ける時は無気力に負けるサッカー」ではないか。負けた時の喪失感は計り知れない、手も足も出ないケースが多い。
・しかし、そんなエメリのサッカーにおいてエジルが加入するとどうなるか。はい、今回は「エジルについて」ですので。実際、序盤戦の負け無し記録を更新してる際はエジルが起用されていました。変態チックなパスワークは随所に見られ、得点パターンもお約束だけじゃなく、「そこでそこ通す?」的なパスワークで観衆を沸かせた。走る時の足の運びのまま、ボールを蹴るという動作を極力相手に察知させない。シュート1つ取ってもいちいち変態。転がってるボールを、わざと地面に叩き付けるかの様なシュートをして、不規則なバウンドを狙っているかの様なゴールシーンもありました。しかーし、エジル外しが慣行されてからのアーセナルは勝つには勝っても辛勝、負ける時は期待感薄の負け・・・確かにこの頃は内部分裂の真っ最中だったので、エメリにしても売却されるものと踏んでいたんでしょう。今シーズンのエジルは「残留宣言」。エメリもシーズンを通して起用し続ける事になるでしょう。
・ただ、エジルの起用に批判している人もいる。お金の問題もさることながら、「走らない」「守らない」「不貞腐れる」と悪い部分も確かにある。昨シーズンでは、特にパスが合わないシーンであからさまに「ガッカリ」するポーズを取っていたのは印象が悪い。ちなみにアーセナル実況でお馴染みの「川勝良一」氏が興味深い事を言っていた。「エジルは天性のフリーマン。守るとか、戻るとか、固定させたり、約束事、規則で縛ってはダメ。何も強制させない。自由じゃないと。」まさにそういう選手。走んなくていいんだよ、守らなくていいんだよ。無駄な体力を使わせる方が悪い。4-5-1の真ん中、若干の2トップ気味にしてもいいぐらい、ポジションはOMFじゃなくてFWってぐらいが丁度いいのかもしれない。そうすると、きっと真ん中だけじゃなくサイドに動くし、ボールのこぼれそうなところにぽつんと居たりするさ。
・このエメリのシーズンのエジルと、エジルがもっとも活躍したシーズンとを比べてみよう。結局、エジルはどうやって使えばいいのか。15-16シーズンのエジルは19アシストを記録するなど、キャリアで最高のシーズンとなった。残り10試合で急に失速したものの、このシーズンがエジルの使い方のヒントになる。それがこのシーズンはボランチに「サンティ・カソルラ」が居たことだ。彼はゲームを作ることが出来、中盤を支配し、リンクマンとして水を運ぶこともできた。エジルがボール欲しさに戻ってくる必要が無いほどに。あのシーズンはエジルが攻撃だけに専念出来たからこそ、シーズン最高の成績となったのだ。つまり、今後のエジルを満足に攻撃だけに専念させたいなら、ボランチの急成長は必須だ。ジャカ、グエンドゥジの才能開花は急務、プレースタイル的にトレイラは違うか。ICCでボランチで起用されているウィロック、サイドで出番が増えているナイルズあたりに期待するというのも手か。
・という訳で、今のエメリのサッカーにはどうしてもエジルのエッセンスは必要。まぐの素人目で観ても、展開が読めてしまう。とにかく、エジルはアイデアが人とは違う。エジルがらしさを存分に出す事で、逆にエメリがやりたいお約束が隠れるという効果もあるだろう。サイドを意識し過ぎるより、エジルも利用して散らす事で結果もおのずと出てこよう。ただ、エジルはケガも心配だ。誰かを外すという話より、イウォビ、ムヒタリアン、ネルソン、スミス・ロウらも混ぜこんで休養も入れつつシーズンを乗り越えるという選択が出来るといいんだが。なので、ここでの画像だけ今のエジルになっております。金髪で目立つ目立つ。総括というより、願望に近い感じになっちゃったかな。とにかく、今シーズンこそエジル爆発でお願いしますよ。ヴェンゲルさんの居ない今、エジルの存在こそが自分とアーセナルを唯一繋ぐ架け橋なんだ。
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まぐ【アーセナル18-19総括】その4「エジルについて」
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