・ぐふぅ、次の日になってもショックが隠せませんな。帰ってからすぐに試合を観返しても、やはり悔しいという気持ちでいっぱいだ。ネットなどを観ても「完敗」「J1の実力にない」などという字が躍っているが、やはり遠吠えをさせて頂くと負けた原因は「試合多過ぎ」。全員が満身創痍、全員がコンディション最悪。J2同志なら同じ環境だけど、J1はさすがに違うじゃん。代表あったら休むじゃん。6月も試合無いじゃん。潮音と梶川はあんなにパスミス多い選手じゃないじゃん。みんなすでに限界を超えてる中でやってんのよ。個人技などでJ1に適わないなら別にいいけど、もはや走る事も出来ないって今シーズンでもっともコンディション落ちてたよ。
-ジュビロ磐田のメンバー- 小川航基 アダイウ 大久保嘉人 山田大記 (荒木大吾) (松本昌也) (中村俊輔) 田口泰士 上原力也 高橋祥平 大井健太郎 大南拓磨 小川大貴 カミンスキーSUB:三浦龍輝、藤田義明、ムサエフ、川又堅碁 -東京ヴェルディのメンバー- ドウグラス 佐藤優平 (レアンドロ)林 陵平 香川勇気 梶川諒太 井上潮音 奈良輪雄太 (渡辺皓太) (李 栄直) 平 智広 井林 章 田村直也 上福元直人SUB:柴崎貴広、若狭大志、内田達也、ピニェイロ
・名波監督がそこまで名将か?っていうと分かりませんが、この試合だけで言えばロティーナの考えが見透かされたかの様な名采配となりました。ヴェルディは「超守備的サッカー」です。基本軸は「0-0の時間を長くする」。その為に相手の長所は消し、短所は泣くまで責める。しかし、ここで名波監督はスタメンを大幅に変更。よくこんな大一番でできたもんだ。それがここ数試合は欠場だったアダイウトン。うん、ヴェルディはこのタイプが超苦手。そして、前線に川又ではなく小川(航)の起用。前にも言いましたが、ヴェルディがプレーオフに進出した場合、「松本山雅」「大分」「町田」が苦手と言いました。更に入れ替え戦では「湘南」が苦手と言いました。理由は「プレスが激しい」からです。磐田は正直「プレスが激しい」という印象は無いです。だから、組し易いと思ってましたよ。それが何ですか、背もでかいしプレスもめっちゃしてくるじゃないの。スタートの段階で若干思惑が外れました。
・更に厄介なのが陣地を変えてきたこと。今のヴェルディに出来る事は、ドウグラスが斜めに走ってサイドの裏を狙う事。まず、これが強風のせいで使用不可に。タッチラインを割ってしまったり、単純に届かなかったり。最終ラインの裏へボールを越えられないと分かってからは、最終ラインでボールを回す事に終始してしまった。それが何度蹴っても越えられない事で、徐々に消極的になり「攻め手」を完全に封じられてしまった。いやー、これも磐田側の策略だったそうで。どうしても、サポーター側も大好きな「かもん♪ かもん♪」を前半でやってしまうと、後半はどうしても声のトーンも落ちてしまうんよ。サポに前半から飛ばさせるとは恐ろしい作戦だ。何故かって言うと、前半は応援団も真っ青なぐらい声量のあったまぐの後ろのサポが、後半は一言も発せず・・・喉潰してなければいいけど。ただ、見込みはあるのでぜひ応援団に入ってみるのをオススメしますよ。
・まだまだ、名波のヴェルディ対策はばっちりですよ。それが現在のヴェルディの攻撃のすべてを担っていると言っても過言ではない「佐藤優平」の存在。これもシャットアウト・・・なぜだ、なぜバレてるんだ。自分達は非公開練習してるってのに、うちはどうやっても見えるからな。服部とか、福西とかバンジージャンプ登ってたりしてたんじゃなかろーか。それがボランチの上原がちらっちら見てるんよ。ちょっとでも目を離すと佐藤が前へ行っちゃうもんだから、着かず離れずの位置を常にキープ。なので、ドイスボランチなのにややサイド寄りの位置をキープ。なので、仕方ないから佐藤は貰っても潮音、梶川に渡すしかない。今度はそこに2人がかりで束になってもいなせない恐ろしい壁が立ちはだかる。それが田口だ。なんじゃ、コイツは。梶川も潮音もキックフェイント入れたり、足技こねこねしてるんだけど田口は微動だにしない。ちょっとでもトラップミスしたら、ばくっと食らいつく。そして、そこからワンステップで山田だ、アダイウトンへ一直線のロングパス。強風をものともしないのは、ホームの利って事なのか。
・まぁ、これでヴェルディの攻めは完全に封じられた訳だが、それでも大丈夫。だって、前半を0-0にすれば合格点。ヴェルディはいつだって後半勝負で凌いできた。しかしだ、なぜにこの大事な大事な試合で主審を家本にするんだ。ヴェルディがもっとも嫌いな主審じゃないか。アーセナルで言うマイク・ディーンと同じぐらいの規模で嫌いだ。天皇杯も吹いてるのに、この試合で無理矢理ねじ込んできたかの様じゃないか。えぇ、原 博実さんよぉ。あぁ、そうか原さんもうちが嫌いだったか。さて、問題のPKだけど、まぐだったら吹かないやつですね。これがヴェルディの試合とか関係無しで。基本的には、このゴールラインを割っちゃうほど強く蹴った小突くシーンが無しですね。もし、GKがぶつかってなかったら、その後に何かできましたか?というとゴール獲れてないんだもの。だから、小突く場合はゴール方向へ向かうボールじゃないと。これだと出来てクロス上げるぐらいだもんね。カバーリングの選手も向かってるし。ただ、主審家本としては、この大観衆である磐田サポを全員敵に回す度胸が無かったというとこですかね。そして、ヴェルディ的にこの主審嫌いなのは、試合を通じて何度もあったヴェルディのパスコースを塞ぐとこなの。もはや、12人目の選手と言っても過言じゃないぐらい邪魔してくる。こいつはそこが一番嫌い。
-東京ヴェルディのメンバー- レアンドロ 佐藤優平 林 陵平 香川勇気 井上潮音 渡辺皓太 奈良輪雄太 平 智広 井林 章 田村直也 上福元直人
・基本軸は「0-0の時間を長くする」。うん、このPKで勝敗は決したかの様に見えました。少なくとも現場で観てる時は。ただ、もう一度試合を見直すと同点に追いつくチャンスはしっかりありましたね。それが前回もやった後半開始1分でドウグラスに変えてレアンドロ。またですよ、微妙な心理戦を導入。これで監督からの指示がないまま戦わされるやつですよ。名波さんもビビったんじゃないかな。しかも、これでバイタルでヤバイシュートを一発、セットプレイのこぼれをカミンスキーの正面へばちこん、やっぱシュート上手いわ。これで同点も有り得た。ただ、それにしてはいかんせん判断の遅さで奪われるシーンは痛い。こちらもコンディション不足は否めない。来年の開幕は万全のレアンドロが観れるんですよね? さらに香川のクロスがもっともゴールの匂いがしましたね。シュート性のクロスどんぴしゃ。これは生で観てる時も入ったかと思った。しかし、ここもカミンスキーの飛び出しでクリア・・・いや、これはチームを救った神セーブと言ってもいい。あれは確実にゴールしてた。
・まぁ、これが最後のチャンスで。後は右サイドでレアンドロがフリーになったシーン。切り返してスルーパスのタイミング・・・しかし、前方に人がいない。そう、すでにヴェルディのスタミナが無くなっていた。これが昇格出来なかった最大の理由。もう、ヘロヘロなんよ。全48試合(休み無し) vs 全45試合(休み有り)の現実。磐田は代表もあると言いたいかもしれませんが、こっちも代表下部組織でやられてるんよ。J2休み無しで代表にも取られたんよ。ここからは最終ラインでパスを回すも、前線へ飛び出せる程の運動量は無く前で待つばかり。ロングボールを上げても競り勝てる訳でもなく。奪った後も最終ラインの裏へ飛び出す選手はいなかった。その後の田口の直接FKで心もやられてしまった。今年のヴェルディはこれで終わった。どんな手を使ってでもJ1へ上がりたかった。新しい風を吹かせてくれたこのヴェルディと同じチームで来年もやりたかったから。
ジュビロ磐田 2-0 東京ヴェルディ
得点者:小川、田口
MOM:MF田口泰士(潮音は勉強になったね、FK無くてもMOM)
MOM:GKカミンスキー(もし、同点だったらどんな未来だったか)
MOM:MF山田大記(あそこで出せるスルーパス)
MOM:FW小川航基(今のヴェルディには先制点は酷)
MVP:DF井林 章(皆が動けないのは分かっててもロングパス蹴るしかない辛さ)
MVP:GK上福元直人(あそこで行かないという選択肢は無い)
・ギリギリのところで踏ん張って戦ってきたヴェルディの今年が終わりました。0-0の時間が長ければ、また何かを起こせる力がヴェルディにはあった。そして、磐田には前節のロスタイムで敗戦の余韻も残っている。そこまで戦いたかった。そういう意味での悔しさは残りましたね。J1とJ2の実力差そのものをまざまざと感じる事より、カテゴリの差を痛感させられたし、この入れ替え戦自体は「無し」と余計に強く思いました。お互いガチでやらせてくれと。あと、J2を3位以上で昇格決定にする案も「無し」です。プレーオフ導入以前は全チームが「リトリート戦術」だったので、クソつまらないリーグだったからです。「プレーオフ導入」できちんとサッカーしようよというリーグになった。戻してくんないかなー。
・さて、試合後は意味深なロティーナ監督とイヴァンコーチの挨拶がありましたが、すでに公式で発表されている通り、ロティーナ監督とイヴァンコーチの退団が決定しました。サポは勘違いしやすいけれど、エンブレムやロゴを力強く握りしめる行為は「残留」ではなくて、「感謝」という意味もあるのでお間違えの無い様に。それにしても、今シーズンはそもそもWアンザイの離脱という「飛車角抜き」で挑んだシーズンですよ。これで来シーズンはロティーナ監督とイヴァンコーチの金銀抜きじゃないですか。「飛車角金銀抜き」という異例の事態。さて、これで来年もスペイン路線継続といわれておりますが、指導者でこうもサッカーは変わるものなのかと関心しました。もはや、羽生さんか、藤井くんか、はたまたひふみんにでもやってもらわないと「飛車角金銀抜き」ではサッカーにならんよ。また、イチから作り直さんといかんのか。